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武田塾フランチャイズ創業者 林尚弘の「授業をしない塾」の発想とは?

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・「授業をしない塾」として武田塾の塾長が同じ形態でチャレンジする英会話学校の代表と対談しています。
英会話学校の代表は、武田塾のやり方の素晴らしさに10年以上前から気づいていました。
・毎週カウンセリングを行っており、自学のノウハウを伝授するスタイルを双方ともに貫いています。

 

2006年の設立以来、全国に300校を展開する予備校・個別指導塾の「武田塾」。2018年設立とまだ歴史は浅いものの、英語力が劇的に向上すると早くも好評を博し、先日ベネッセグループへの参画を発表した英会話学校の「THE CONSULTANT」。

 同じ教育業界にあっても、カテゴリーの異なる両者だが、どちらもそれまでの常識を覆す新しい教育法を提唱しているという点で共鳴し合っている。新たな教育法━━それは「授業をしない塾」であり「授業をしない英会話学校」だということだ。

 

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少子化が進み、ますます塾の存在感は増しているほか、大学入試における定員の厳格化が進むことで、偏差値が高くなる傾向にあります。そんな中、全国に400校近くフランチャイズ展開を行うのが武田塾です。武田塾のテーマは「授業しない塾」で、授業をしない塾は全国初というのがキャッチコピーになっています。これに共鳴するように最近になって誕生したのが「THE CONSULTANT」です。この「THE CONSULTANT」を運営するのがスタディーハッカーの岡健作さんです。

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自宅学習が勉強でとても重要であると断言する武田塾と足並みを揃えるように「THE CONSULTANT」でも自学自習の質をあげることが大事であると明らかにしています。この「THE CONSULTANT」の岡健作さんと武田塾の塾長林尚弘さんが対談を行っており、色々な興味深い話が出てきています。元々「授業をしない塾」をひらめいたのは林尚弘さん自らの受験が大きく関係していることを明かします。元々進学校に入っていた林尚弘さんは、何年も予備校に入ったものの、結局東京大学に入ることができなかったのだとか。たくさん予備校の授業を受けたのに結局あと一歩届かなかったのはなぜか、もしかして授業を受けずに参考書一本で頑張れた効率的だったのではないかと考え、武田塾が設立されたそうです。

学校の授業では、生徒は理解するところまでいくものの、生徒がそれを解いてみる、それができるという部分まで本当は見届けなければレベルアップはしないと断言し、授業を受けっぱなしでは成績が上がらないとしています。林尚弘さん自らの苦い思い出を基に武田塾のベースは作られており、ただ単に授業を受けることは非効率であるというのを主張します。

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その武田塾のやり方を早い段階で岡健作さんも理解しており、効率的なやり方であると実感します。「THE CONSULTANT」は英語学習の塾で、英語学習で取り入れるようにしているそうです。「THE CONSULTANT」では毎週コンサルティングの時間があり、そこで自習の質をいかに上げるのかをチェックしていきます。その人にとっての正しい方法を見つけ、その方法で自学をしてもらい、英語力を高めていくのが狙いです。まさに武田塾が行ってきたことと変わりがありません。

塾といえばたくさんの授業を受けるためにたくさんのお金を費やすのがイメージとしてあり、塾に通わせればお金をどんどん使わせてくるから嫌だと嫌悪感を抱く親御さんも少なくありません。そんな中で生産性が高いことに対する価値が高まってきていることを林尚弘さんや岡健作さんは語ります。カウンセリングの中で英語が話せない理由を見つけ出すのも塾側の仕事であり、語彙力なのかリスニング力なのか、それを見極めて、それに見合った学習内容を「THE CONSULTANT」では行い、武田塾でも、その人に合った宿題を出すため、参考書1冊を完璧に解くことを生徒に課しています。

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「授業をしない塾」でおなじみの武田塾ですが、ここでも毎週個別指導の時間をとっているそうです。「授業をしない塾」だから一切授業をしない、一切生徒に教えないわけではなく、もし理解できないところがあればその時に教えるという手法をとっています。武田塾ではその生徒にとって教科書が理解できているかどうかを判断しますが、一定のレベルで解ければ次に進み、ダメならできるまでやるというのが1つの判断基準としてあるそうです。林尚弘さんは日本史に置き換え、入試直前に近現代に突入したとしても遅すぎるから、夏場にはもう近現代に突入しておきたい、そのためには参考書を活用した方が断然早いと主張します。

授業をしない塾の武田塾にも講師はいます。その講師は決してカリスマ講師というわけではなく、生徒の課題を見抜いて、その課題を的確に克服できるように指導できる講師が採用され、そこにコストをかけるべきであると林尚弘さんは語ります。武田塾のYouTubeを見ると、とても個性的な講師が多く登場しますが、どの講師も熱く、いかに効率的に生徒の学力を上げていくかの研究を行っているのです。

2020年から新型コロナウイルスの影響で、学習塾は厳しい状況となっていますが、この新型コロナウイルスは武田塾にとってはかなりプラスと言えます。結局塾には通えないものの、自宅では勉強ができるので、自習の質を高めていけばおのずと成績も上げやすくなります。武田塾の場合、授業をしなくてもいいわけですし、毎週のテストを行うために通うようなものです。コロナの状況にあってもやることは変わりなく、むしろ今が最大のチャンスというわけです。だからこそ、コロナの感染拡大が広まった時期から一気にフランチャイズ展開がうまくいっているのかもしれません。