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塩谷瞬の芸能・俳優生活20周年を振り返ってその強みとは何かを探る!

塩谷瞬

俳優という仕事は、役をしっかりと演じ切ることが重要であり、その役を正しく演じることが求められます。役者によっては1つの役を演じると、その役に引っ張られて他の仕事に支障が出てしまう人も。それだけ真剣に取り組んでいることを表しています。

 

令和に入ってからも映画の主演をこなすなど、俳優として活躍し続けている塩谷瞬さん。塩谷瞬さんといえばハリケンジャーから俳優としてのキャリアをスタートさせ、以来20年にわたり、俳優として活動し続けています。俳優塩谷瞬の強みとは何なのか、ご紹介します。

小林多喜二に涙した塩谷瞬

塩谷瞬さんは数々の映画に出演していますが、映画の記者会見においてカメラの前で泣いたのは数えるほどしかなく、中でも強烈な印象を残しているのが「母 小林多喜二の母の物語」の記者会見です。蟹工船で知られる小林多喜二を見守る母セキの人生を描いた三浦綾子「母」を実写化した作品。

 

塩谷瞬さんは小林多喜二役を務めることになり、小林多喜二の資料を読む中で思いを募らせ、記者会見で涙を流しました。この中で塩谷瞬さんは、幼少期から母親がおらず、母を求めているという自身の思いを、小林多喜二に重ね合わせようとしていました。

 

塩谷瞬さんに限らず、両親が不仲など様々な要因で複雑な生育環境となった役者は多く、逆境から這い上がろうとする人間としての芯の強さが俳優としてのポテンシャルにつながることが見受けられます。塩谷瞬さんもこのパターンの1人であり、塩谷瞬さんのバックボーンが上手く生きるような役が多く舞い込んでいる印象です。

 

塩谷瞬さんはハリケンジャーでのキャラクターやカラー、そして年齢の若さもあり、当初は若さなどを前面に出した作品が目立ちました。しかし、年齢を重ねる中で塩谷瞬さんのバックボーンが役にも出るようになり、「母 小林多喜二の母の物語」のような役が来るようになります。

 

バカバカしい役でもドンと来いという姿勢

塩谷瞬

塩谷瞬さんをマジメと称する声も多く、2006年に上映された「出口のない海」では回天特別攻撃隊を支える整備員を務めた際には、題材となった野球をやっていなかったため、野球を知っている役者の方がいいのではないかと監督に伝えるなど、とにかくマジメで、一生懸命野球に取り組んで役作りを行っていました。

 

そんなマジメな塩谷瞬さんですが、意外にもバカバカしい作品に多く出演しています。例えば、2015年に上映されたアウターマンは、バカ映画の巨匠である河崎実監督の作品であり、特撮に対するアンチテーゼ的に作られ、主演を務めています。河崎実監督とはこのほかにもシャノワールの復讐にも出演。

 

また2017年にはお笑い芸人の鳥居みゆきさんが主演を務めた「ヴィヴィアン武装ジェット」にも出演し、その脇を固めました。バカバカしい映画の間に挟まれた「母 小林多喜二の母の物語」がより際立つくらいに、バカ映画にも全力投球していた塩谷瞬さんです。

 

塩谷瞬スーパー戦隊ヒーロー

塩谷瞬

塩谷瞬さんにとってパッチギ!なども重要であり、役者人生の礎になっているといっても過言ではありません。しかし、一番最初にキャリアをスタートさせた「忍風戦隊ハリケンジャー」の存在が塩谷瞬さんにとって最も大きく、現在でも役者として下支えしている存在であることは確かです。

 

忍風戦隊ハリケンジャーは2002年に作られたテレビ作品ですが、10年後、20年後と映画やWebドラマとして復活しています。2022年12月に配信された「忍風戦隊ハリケンジャーwithドンブラザーズ」では主役だった塩谷瞬さんや長澤奈央さんなどが出演し、当時放送されていた「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」とのコラボが実現しています。

 

そもそも10周年の作品自体、スーパー戦隊シリーズの中ではあまり見られないことであり、当時のスタッフや出演者が再度集まって「忍風戦隊ハリケンジャー10 YEARS AFTER」が実現します。既に芸能界を引退したアイドルなどもわざわざこの作品のためだけに復活し、白川裕二郎さんが出演していた関係で、「忍風戦隊ハリケンジャー10 YEARS AFTER」には純烈も出演しています。

 

先ほどのアウターマンを始め、「HE-LOW THE FINAL」などスーパー戦隊のヒーローを務めた経験から舞い込んできた役も色々とあります。

まとめ

幼少期の壮絶な体験から悲しきバックボーンがにじみ出てくる役がある一方、マジメゆえにどんなバカバカしい映画でも真剣に取り組み、全力投球の塩谷瞬さん。そんな塩谷瞬さんの形作ったのはスーパー戦隊であり、今でもその印象が色濃いです。そこにパッチギ!などが重なり、決して一面的ではなく多面的な役者として活躍し続けることができ